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平成30年年頭のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。平成三十年の新しい年の始まりを心よりお慶び申し上げます。

 昨年12月23日に、待望の富士山世界遺産センターがオープンしました。すでに足をお運びいただきましたでしょうか。特徴的な逆円錐形のモニュメントの中には、スロープを登ることで擬似富士登山体験が出来る映像展示を始め、256インチの超大型4Kディスプレイを備えた映像シアター、重要文化財や国宝も展示できる空調設備を備えた企画展示室など、静岡県が43億円の予算をかけ建設した日本随一の世界遺産センターとなりました。

建物も建築のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した伴茂(ばんしげる)氏の設計が世界から注目を集めています。「逆さ富士」の逆円錐形の構造物は、富士山麓の「富士ヒノキ」を100%使用しており、まさに富士宮市から世界に発信できる施設です。

 今後数年の間にラグビーワールドカップ2019、2020東京オリンピックパラリンピックと大規模スポーツイベントが続きます。また、中部横断自動車道の全面開通などにより、富士山麓を取り巻く交通環境も大きく変わります。

 富士山麓に大きな可能性を開く機会として、清水港の「国際旅客船拠点形成港湾」への指定があります。これはクルーズ船による訪日誘客の拠点化を目指すもので、数年で年間170回程度のクルーズ船の寄港を目指す一大プロジェクトです。クルーズ船の一回の寄港による経済効果は乗客数にもよりますが、数億円とも言われており、富士山麓への観光誘客による富士宮市への経済効果も期待できます。

 また、「そうだ、京都行こう」などのキャッチコピーで知られるJRの大型観光企画であるデスティネーションキャンペーンが静岡県東部を対象に行われることとなり、プレキャンペーンが今年から始まります。ここ数年で静岡県東部の観光拠点化が加速していきます。

 新年の明るい話題として観光振興を中心にお話しいたしましたが、危機管理を筆頭に、医療福祉の充実、産業振興、農林業の復活、少子高齢化への対応、逼迫する行財政など憲政上の切実な課題は山積しています。今年一年もそれらの課題に一つひとつ丁寧に向き合いながら地道に着実な道をつけていく一年にしていくことを平成三〇年年頭の決意といたします。

今年一年が皆様にとって実り多き一年となりますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。